我思う故に
吐き気がする。
今年、父の年齢に追いついてしまった。
父が死んだ時からずっと、この歳までには父のもとへ、と心に決めていた。
しかし、なんだかんだうまくいかずに生き延びてしまい、ついには愛犬との出会いがあって、残して去るわけにもいかなくなった。
ワンコには幸せでいてほしい。最後まできちんとお世話をするのが私の務めだ。
消えたい、死にたいという気持ちは消えないが、ワンコ様に仕えているあいだは、そうするわけにはいかない。
しかし、今年の自分の誕生日を迎えてからというもの、自分が生きていることに対する罪悪感が強まり、自分が存在しているということを意識する度に気分が悪くなり、吐き気を催すようになってしまった。
この苦しみはもしかしたら、時が経つほどに増すのではないか。
思いがけず、こんな歳になって辛さマシマシだ。